特集 ここまで来たde novo cancer
序説:De novo cancer の時代的変遷と解決すべき課題
工藤 進英
1
1昭和大学横浜市北部病院消化器センター
pp.5-6
発行日 2020年4月20日
Published Date 2020/4/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000431
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元号が平成から令和に変わり,新しい時代の幕が開けた.大腸Ⅱc 研究会を基盤とし,大腸Ⅱc病変の重要性を広く啓蒙する雑誌として本誌の前身である『早期大腸癌』が創刊されたのが1997年9 月,今から23 年前のことである.創刊号のテーマは「いかにして大腸Ⅱc を見つけるか」であり,当初は淡い発赤などわずかな色調の変化を捉えいかにⅡc を発見し治療するかが肝要であった.その後,Ⅱc は決して幻ではなく悪性度,転移率の高さをはじめ,さまざまな研究が積み重ねられようやく海外にも周知されるようになってきた.二十余年にわたって早期大腸癌の診断,治療を中心に企画を重ねてきたが,本号では大腸癌の発育進展においてもっとも重要な位置づけを担う「de novo cancer」に改めて焦点を絞り,最新の知見も含めさまざまな観点から論じていただく.まさに,新しい時代の幕開けにふさわしい内容となっている.
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