特集 原因不明消化管出血(OGIB)
Ⅳ.OGIB におけるCTの有用性
橋本 真一
1
,
田辺 昌寛
2
,
清水 建策
3
,
海野 まどか
1
,
岡本 健志
1
,
西川 潤
4
,
伊東 克能
2
,
坂井田 功
1
1山口大学大学院医学系研究科消化器内科学
2山口大学大学院医学系研究科放射線医学講座
3河野医院
4山口大学医学部保健学科基礎検査学分野
キーワード:
OGIB
,
CT
,
ダイナミックCT
,
CT エンテログラフィー
,
CT エンテロクリーシス
Keyword:
OGIB
,
CT
,
ダイナミックCT
,
CT エンテログラフィー
,
CT エンテロクリーシス
pp.345-349
発行日 2019年7月20日
Published Date 2019/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000370
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CT は多くの施設で緊急検査に対応可能で,広範囲の情報を網羅的に得られるため,OGIB 診療において第一に行うべき検査と考えられている.造影剤の使用が可能であればダイナミックCT を撮影し,撮影範囲としては胸部を含めて関連疾患の確認をすることが重要である.また,小腸を液体で拡張してCT を撮影するCT エンテログラフィー/エンテロクリーシス(CTE)の登場により小腸病変もCT で詳細に評価可能となり,欧米ではOGIB に関する報告もみられる.CTEは腸管壁や腸管外の情報も同時に得られるため,カプセル内視鏡やバルーン内視鏡との併用により診断能は高まると考えられ,CTE をどのようにOGIB 診断アルゴリズムに組み込むかが今後の課題である.
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