特集 消化管疾患と感染の最前線
寄生虫による消化管感染症
藤田 朋紀
1
,
勝木 伸一
,
片平 浩孝
1菊郷会愛育病院 内視鏡センター
キーワード:
アニサキス症
,
消化管疾患
,
大腸内視鏡法
,
鉤頭虫門
,
蠕虫症
,
裂頭条虫症
,
三次元イメージング
,
カプセル内視鏡法
,
バルーン小腸内視鏡法
,
腹部CT
Keyword:
Balloon Enteroscopy
,
Acanthocephala
,
Helminthiasis
,
Gastrointestinal Diseases
,
Colonoscopy
,
Anisakiasis
,
Diphyllobothriasis
,
Imaging, Three-Dimensional
,
Capsule Endoscopy
pp.905-910
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2022262918
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<Headline>1 アニサキス症は魚類のみならず、貝類・魚卵など様々な感染源が報告されており、治療法としては内視鏡での摘出が最も確実かつ有効であるが、近年報告された正露丸での駆虫が期待される。2 日本海裂頭条虫症は日常診療において圧倒的に遭遇頻度が高い条虫であり、治療としてはアミドトリゾ酸ナトリウムメグルミン液(ガストログラフィン)やプラジカンテル(ビルトリシド)の内服があげられる。3 鉤頭虫はニシンの生食が感染源の1つと考えられるが、近年の報告によるとヒラメの感染率が高く、感染原因食である可能性が示唆されている。治療法は内視鏡での摘出が報告されているのみである。
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