Japanese
English
特集 炎症性肝腫瘤―診断・病理と治療選択
寄生虫性肝腫瘤―多包虫症以外
Hepatic Parasites
才 道昭
1
,
森 宣
1
,
松本 俊郎
1
,
山田 康成
1
Michiaki SAI
1
,
Hiromu MORI
1
,
Shunro MATSUMOTO
1
,
Yasunari YAMADA
1
1大分大学医学部腫瘍病態制御講座(放射線医学)
1Department of Oncological Science(Department of Academic Radiology)Oita University Faculty of Medicine
キーワード:
肝寄生虫
,
肝蛭症
,
日本住血吸虫症
,
肝吸虫症
,
回虫症
Keyword:
肝寄生虫
,
肝蛭症
,
日本住血吸虫症
,
肝吸虫症
,
回虫症
pp.199-203
発行日 2005年3月15日
Published Date 2005/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100030
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要旨 肝・胆道の代表的な寄生虫性疾患として肝蛭症,日本住血吸虫症,肝吸虫症,回虫症,エキノコッカス症などがある.肝蛭症は管状,房状,小結節状病変の集簇像を認め,肝病変の一端が肝被膜周囲に位置する.日本住血吸虫は線状,網目状の隔壁や被膜の石灰化と増強効果が特徴的で,しばしば辺縁凹凸像や偽葉形成を伴う.肝吸虫は肝外胆管の拡張は認めないが,中小肝内胆管がび漫性に拡張して壁肥厚を認める.回虫は胆道に迷入することもあり,拡張した胆管内に管状,コイル状の虫体を認め,虫体内に消化管と思われる薄く縦長の管状構造物を認める.本稿では,肝蛭症,日本住血吸虫症,肝吸虫症,回虫症について概説する.
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