特集 大腸内分泌細胞腫瘍─WHOの考え方と日本の考え方
Ⅳ.直腸カルチノイド(3)外科治療の概要
工藤 進英
1
,
石山 泰寛
1
,
石田 文生
1
1昭和大学横浜市北部病院消化器センター
キーワード:
直腸カルチノイド
,
リンパ節
,
腫瘍径
,
腹腔鏡下手術
,
大腸内視鏡
Keyword:
直腸カルチノイド
,
リンパ節
,
腫瘍径
,
腹腔鏡下手術
,
大腸内視鏡
pp.63-66
発行日 2019年1月20日
Published Date 2019/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000298
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近年の大腸内視鏡検査の進歩と普及に伴い,大腸カルチノイドの発見率は増加傾向にある.近年,腫瘍径20 mm 以上の粘膜固有筋層の浸潤,リンパ管侵襲,リンパ節転移などの悪性所見を伴う直腸カルチノイドは,根治手術により除去することが推奨されている.腫瘍径10 mm 以下の腫瘍は局所切除が推奨されているが,腫瘍径10~20 mm のカルチノイドに関しては議論の余地がある.とくに直腸カルチノイドの場合は,人工肛門を造設する可能性もあり,患者の病態に応じて治療法を慎重に選択していくことが求められる.
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