第27 回大腸Ⅱc 研究会 Young Award
SM 深部浸潤を呈した8 mm 大のⅠs+Ⅱc 病変
望月 健一
1
,
工藤 進英
1
,
森 悠一
1
,
武田 健一
1
,
馬場 俊之
1
,
石田 文生
1
1昭和大学横浜市北部病院消化器センター
キーワード:
Endocytoscopy
,
Ⅱc
,
Ⅰs +Ⅱc
,
SM 浸潤癌
Keyword:
Endocytoscopy
,
Ⅱc
,
Ⅰs +Ⅱc
,
SM 浸潤癌
pp.386-390
発行日 2018年7月20日
Published Date 2018/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000225
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
症例は60 歳代,男性.下部消化管内視鏡検査にて,下行結腸に発赤調を呈する8mm 大のⅠs+Ⅱc 病変を認めた.クリスタルバイオレット染色下の拡大観察では,陥凹内隆起部にⅤI 高度不整およびⅤN 型pit pattern を呈する領域を認めた.NarrowBand Imaging 併用Endcytoscopy(EC)ではEC-V3,クリスタルバイオレットとメチレンブルーによる二重染色下でのEC 観察ではEC 3b と診断されたことから,SM 深部浸潤以深の癌病変と考えられた.病理組織所見では,表層からの浸潤距離は3,088μm であり,EC により病変の深達度を正確に診断しえた興味深い症例であるため,文献的考察を交えて報告する.
Copyright © 2018, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.