特集 IBD 関連大腸腫瘍の診断・治療update
Ⅹ.潰瘍性大腸炎関連大腸腫瘍の危険群絞り込みの新規バイオマーカー:DNA メチル化
田原 智満
1
,
平田 一郎
2
,
柴田 知行
1
,
大宮 直木
1
1藤田保健衛生大学医学部・消化管内科学教室
2大阪中央病院消化器内科
キーワード:
潰瘍性大腸炎
,
UC 関連大腸癌
,
DNA メチル化
,
バイオマーカー
,
危険群絞り込み
Keyword:
潰瘍性大腸炎
,
UC 関連大腸癌
,
DNA メチル化
,
バイオマーカー
,
危険群絞り込み
pp.71-75
発行日 2018年1月20日
Published Date 2018/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000151
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潰瘍性大腸炎(UC)の炎症粘膜では加齢により認められるDNA メチル化(agerelatedmethylation)の亢進が顕著であり,腫瘍合併例でその頻度,割合が高いことよりDNA メチル化が UC における炎症性発癌の早期の重要なメカニズムであると考えられる.DNA メチル化異常は前癌病変においても検出できるという点よりバイオマーカーとして応用できる可能性が高く,メチル化される遺伝子群の特定のパスウェイ同定は分子標的治療や化学予防にも繫がることが期待される.
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