特集 小腸の炎症性病変を見直す
Ⅰ.総論─ 小腸炎症性疾患の診断法
竹内 健
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1東邦大学医療センター佐倉病院内科学講座消化器内科学分野
キーワード:
カプセル小腸内視鏡
,
バルーン小腸内視鏡
,
CT enterography
,
MR enterography
,
cross-sectional imaging
Keyword:
カプセル小腸内視鏡
,
バルーン小腸内視鏡
,
CT enterography
,
MR enterography
,
cross-sectional imaging
pp.491-497
発行日 2017年11月20日
Published Date 2017/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000111
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小腸炎症性疾患の診断には,詳細な病歴聴取,血液生化学検査,血清学的検査,遺伝子学的検査,細菌学的検査,画像検査などで総合的に診断することが必要である.小腸は胃と大腸に挟まれ,また非常に長い臓器のため解剖学的にアプローチが困難であり,内視鏡による画像診断が困難だったが,カプセル小腸内視鏡やバルーン小腸内視鏡がそれを可能にしている.また,クローン病では病変が非連続性に発症し,腸管にとどまらず腸管外にも及ぶため,CT やMRI により腹部全体を俯瞰し横断的に画像診断することも重要である.他の症状とともに病変は形態だけではなく,分布にも注意し診断する必要がある.
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