特集 小腸の炎症性病変を見直す
序説
松本 主之
1
1岩手医科大学消化器内科消化管分野
pp.489-490
発行日 2017年11月20日
Published Date 2017/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000110
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小腸は,消化吸収,消化管免疫,腸内細菌叢由来のメタゲノム維持など,生体のホメオスターシス維持に必須の臓器である.20 世紀までは小腸疾患に遭遇する機会が比較的少なく,消化吸収機能やX 線検査を用いた形態学的検査が細々と行われていた.ところが,今世紀初頭にカプセル内視鏡やバルーン内視鏡などの内視鏡機器が開発され,小腸病変の診断体系に革命がもたらされた.これに伴い,小腸疾患の病態解明にも大きな進歩がみられつつある.
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