特集 読影のお作法−連続画像スライスで追う腹骨盤部急性疾患の診断−
序説
中村 優子
1
1広島大学大学院医系科学研究科 放射線診断学研究室
pp.125-125
発行日 2025年2月26日
Published Date 2025/2/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000001970
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画像診断医は幅広い領域の診断が求められるため,すべての領域の情報を自身で網羅することは難しい。よって,さまざまな領域の典型的な画像診断を概説する教科書や雑誌は画像診断医の日常診療に欠かせない。筆者自身も画像診断医になって20年以上が経過した今でも,頻繁に教科書や雑誌などを参照しながら読影を行っている。現在,画像診断の教科書や雑誌は数多く出版されているが,その多くが“キー画像”のみの提示に留まっている。しかしながら,実際の読影は連続画像を基に進められ,キー画像以外の画像も含めて最終的な診断が下される。よって,特に初学者にとって,キー画像のみを提示した教材では,実際の読影における理解が十分に得られない場合も多いのではないだろうか。
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