特集 腸内細菌をめぐって
Ⅱ.炎症性腸疾患と腸内細菌(2)炎症性腸疾患の病態における腸内細菌と脳腸相関の役割
寺谷 俊昭
1
,
鈴木 貴博
1
,
金井 隆典
1
1慶應義塾大学医学部内科学(消化器)
キーワード:
脳腸相関
,
ストレス
,
迷走神経
Keyword:
脳腸相関
,
ストレス
,
迷走神経
pp.306-309
発行日 2017年7月20日
Published Date 2017/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000074
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
gut-brain axis(脳腸相関)は,脳と腸の双方向性の情報交換システムである.腸管環境(栄養や腸内細菌叢など)に応じたさまざまな因子(神経性・代謝性・内分泌性・免疫性)がメディエイターとしてgut-brain axis に利用されている.そのため,腸内細菌叢の攪乱(dysbiosis)は,gut-brain axis を介して,腸機能や腸疾患発症・進展だけでなく,宿主の生理機能に大きく関与する.
Copyright © 2017, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.