休刊記念 臨牀消化器内科40年の歩み
3.消化器診療40年の進歩と次のステージ(2)胃がん検診の歴史と現状,未来予測
山道 信毅
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1東京大学医学部附属病院予防医学センター/消化器内科
pp.1640-1646
発行日 2025年12月20日
Published Date 2025/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003713
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胃がんは長らく日本人の死因上位を占める重大な疾患であり,日本の胃がん検診制度は世界に先駆けて,独自の発展を遂げてきた.1950年代に胃X線検査による集団検診として始まった胃がん検診は,半世紀以上にわたって日本のがん対策の中核を担ってきたが,Helicobacter pylori(H. pylori)感染率の低下と胃がん罹患数・死亡数の減少,2016年の内視鏡検査の対策型検診としての導入,H. pylori感染状態に基づくリスク層別化の広がりなどがあり,大きな変革期を迎えている.今後,胃がんの発症頻度が大幅に低下することは確実であり,胃がん検診の在り方自体が問われる時期が近づいてきている.

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