休刊記念 臨牀消化器内科40年の歩み
3.消化器診療40年の進歩と次のステージ(3)十二指腸腫瘍内視鏡診療 ―40年を振り返って
角嶋 直美
1,2
,
三浦 裕子
2
,
大木 大輔
2
,
水谷 浩哉
2,3
,
辻 陽介
2,3
,
藤城 光弘
2
1東京大学医学部附属病院光学医療診療部
2東京大学大学院医学系研究科消化器内科
3東京大学医学部附属病院次世代内視鏡開発講座
pp.1647-1652
発行日 2025年12月20日
Published Date 2025/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003714
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「臨牀消化器内科」の1986年からの特集テーマを見ると,「十二指腸」というキーワードが出てくるのは,1986年10月の「十二指腸潰瘍の診断と治療」が初めてであった.その後1992年に「小腸の潰瘍性病変」,1994年の「知っておくべき疾患―小大腸」,1995年の「小腸腫瘍」,1996年に「十二指腸の炎症」が取り上げられるが,「十二指腸腫瘍」が小腸から独立して初めて取り上げられたのは1997年であった.その後2000年に「知っておくべき疾患―十二指腸」が特集され,その後だいぶ期間が空き,2014年の「十二指腸腫瘍性病変に対する診療の進歩」,2018年の「十二指腸上皮性非乳頭部腫瘍の診療を巡って―現状と課題」,2023年の「非乳頭部十二指腸腺腫・癌の診療方針」と続く.近年では学会の主題やセミナーにおいて十二指腸腫瘍の内視鏡診断・マネジメントは必ずといっていいほど取り上げられるようになった.この40年の間にはHelicobacter pyloriの除菌に伴う消化性潰瘍の減少,そして地域・職域検診における上部消化管内視鏡検査(EGD)の普及により無症状で発見される十二指腸腫瘍性病変は増加し,十二指腸をめぐる診療は様変わりした.

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