特集 肝疾患治療の最新動向 ―新薬の情報とともに
2.C型肝炎のSVR後の課題と新規治療薬による今後の展望
内原 直樹
1
,
玉城 信治
1
1武蔵野赤十字病院消化器内科
キーワード:
C型肝炎
,
SVR後フォローアップ
,
難治例
,
DAA治療
Keyword:
C型肝炎
,
SVR後フォローアップ
,
難治例
,
DAA治療
pp.1426-1432
発行日 2025年10月20日
Published Date 2025/10/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003674
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C型肝炎に対するDAA治療は,従来のインターフェロン治療に比べて高い有効性と安全性を有し,SVRの獲得が広く可能となった.しかし,SVR後であっても肝発癌や代謝性合併症によるリスクが残存することが明らかとなっている.また,耐性関連変異例や再治療例など難治例への対応も重要な課題である.本稿では,C型肝炎治療の現状と最新のエビデンスを概説するとともに,SVR後のフォローアップ戦略,代謝性合併症への対応,さらに難治例や未治療高齢者への今後の展望について解説する.

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