特集 ヘリコバクター・ピロリ診療update
巻頭言
徳永 健吾
1,2
1杏林大学医学部予防医学教室
2杏林大学医学部付属病院予防医学センター
pp.1211-1212
発行日 2025年8月20日
Published Date 2025/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003612
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Helicobacter pylori(H. pylori)の発見とその臨床的重要性の確立は,20世紀後半の消化器医学における最大の成果の一つである.オーストラリアのWarrenとMarshallにより,この小さならせん桿菌が発見されてから約40年が経過した.H. pyloriは慢性胃炎,消化性潰瘍,さらには胃癌の発症に深く関与することが明らかとなり,消化器疾患の診断・治療のパラダイムは一変した.

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