特集 在宅医療を支える地域連携システムとは
巻頭言
神野 正博
1
1董仙会恵寿総合病院
pp.787
発行日 2006年10月1日
Published Date 2006/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102053
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第五次医療法改正で都道府県は「地域医療計画」を策定する.これは病院の役割と機能分担を加速させ,行政主導の「選択と集中」を促す結果をもたらすかもしれない.さらに財政論議と相まって日本の病院や診療所,施設のあり方が根本的に変化しようとしているのである.
まず,介護保険制度では「施設に集約」させた介護から,地域に密着した「在宅重視」の介護への流れを先行させる.それは,この4 月に施行された改正介護保険法で誕生した小規模多機能居宅介護施設や地域密着型小規模介護老人福祉施設など地域密着型介護施設と地域の介護予防に主眼をおいた地域包括支援センターの設置という流れである.今後この考え方は,当然医療の分野にも移行されることであろう.
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