特集 在宅療養と病院
巻頭言
猪口 雄二
1
1医療法人財団寿康会 寿康会病院
pp.181
発行日 2012年3月1日
Published Date 2012/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102216
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今後,高齢化率が増加し続ける日本において,「在宅療養」の体制整備は避けられない.平成22年度より「在宅療養支援病院」が本格的に制度化され,今後も増加が見込まれる.一方,地域包括ケアの確立において,病院はどのように位置付けされていくのであろうか.本特集では,在宅療養においてどのような病院が必要とされ,また利用されていくのか,様々な角度から在宅療養と病院の連携,そのあり方を考察してみたい.
まず,武林亨・慶應義塾大学医学部衛生学公衆衛生学教授に,「在宅療養と病院,診療所の機能─現状の評価と推進への課題」をお願いし,「在宅療養支援の実態把握と機能分化に関する研究」を中心にご執筆いただいた.続いて鳥羽研二・国立長寿医療研究センター院長には,厚生労働省より公表されている「在宅医療の体制構築に係る指針」を中心に執筆をお願いした.両先生には,在宅療養の現状分析と課題をわかりやすく論説いただいている.
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