特集 注目すべき高齢者の腹部救急疾患診療
1．内科の視点から（1）高齢者の急性腹症に対する緊急消化管内視鏡
森瀬 貴之
1
,
福澤 誠克
1
,
糸井 隆夫
1
1東京医科大学病院臨床医学系消化器内科学分野
キーワード：
高齢者
,
急性腹症
,
緊急内視鏡
Keyword:
高齢者
,
急性腹症
,
緊急内視鏡
pp.390-394
発行日 2025年3月20日
Published Date 2025/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003403
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急性腹症は多臓器が関与する緊急性の高い病態であり，高齢者では非典型的な症状を呈し，基礎疾患や内服歴が診断・治療に影響する．緊急内視鏡は消化性潰瘍や腸閉塞などに有用で，早期介入が致命的な転帰を回避する鍵となる．しかし緊急内視鏡の適応決定には全身状態の評価が不可欠であり，内視鏡に伴う合併症も多く，慎重な対応が求められる．また内科治療が困難な場合は他診療科との連携が必要である．
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