特集 ここまで進んだinterventional EUS
4.EUS-FNA検体を用いた遺伝子パネル検査
小森 康寛
1
,
肱岡 範
1
,
永塩 美邦
1
,
原井 正太
1
,
奥坂 拓志
1
1国立がん研究センター中央病院肝胆膵内科
キーワード:
包括的がんゲノムプロファイリング検査
,
EUS-FNA
,
プレシジョンメディシン
Keyword:
包括的がんゲノムプロファイリング検査
,
EUS-FNA
,
プレシジョンメディシン
pp.159-167
発行日 2025年1月20日
Published Date 2025/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003346
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切除不能膵癌では,comprehensive genomic profiling (CGP)に提出する組織検体の採取方法として,超音波内視鏡(EUS)を用いた組織採取(EUS-TA)が主流である.実臨床で使用されるNCCオンコパネルやFoundationOneは要求されるDNA量が多く,EUS-TA検体を用いたCGPの解析成功率は36~78%と満足のいく割合ではない.EUS-TAによるCGPの成功率を上げる要素として19 G針が有用とされているが,最近では22 G針でもCGPが可能な検体量を採取でき,合併症も少ないという報告がある.また肝転移を伴う膵癌においては,原発巣と比較し転移巣からの組織採取が有用という報告もあり,現在原発巣と転移巣に対するEUS-TAによるCGPの解析成功率を検討する前向き試験が進行中である.
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