特集 ここまで進んだinterventional EUS
3.EUS-FNAの病理診断の現状
池田 恵理子
1,2
,
菅野 敦
1
,
安藤 梢
1,2
,
横山 健介
1
,
福嶋 敬宜
2
,
山本 博徳
1
1自治医科大学内科学講座消化器内科学部門
2自治医科大学病理学講座・病理診断部
キーワード:
EUS-FNA
,
病理診断
,
検体処理
,
needle tract seeding
Keyword:
EUS-FNA
,
病理診断
,
検体処理
,
needle tract seeding
pp.149-158
発行日 2025年1月20日
Published Date 2025/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003345
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超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS-FNA)は,胆膵領域における重要な診断手技として広く普及している.さらなる診断能向上のために,穿刺針や穿刺方法,検体処理,病理医の診断基準の統一などの工夫がなされている.一方で,偶発症として出血や膵炎,needle tract seedingのリスクも存在し,慎重な手技と適切な穿刺針・穿刺方法の選択が重要である.本稿では,EUS-FNAの病理診断における技術的進歩や,臨床医・病理医の診断精度向上に向けた工夫と課題を概説する.また,各疾患におけるEUS-FNAの病理診断のポイントを示し,偶発症を含む現状についても言及する.
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