特集 上部消化管内視鏡を見直す ―基本から応用まで
巻頭言
角嶋 直美
1
1東京大学医学部附属病院光学医療診療部
pp.5-6
発行日 2024年12月20日
Published Date 2024/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003312
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本邦におけるがん死亡数の2023年推計値は,約39万6千人で死因の第1位であり,最近では総死亡の約3割を占める.予測がん罹患数は約103万4千人で,部位別では胃癌約13万人,食道癌約2万7千人,口腔・咽喉頭癌約2万9千人と,上部消化管がんだけで18%を占める.また,NDB (National Database)オープンデータによれば2022年度に早期悪性腫瘍粘膜下層剝離術(ESD)の算定件数は胃で約4万9千件,食道で約1万3千件であり,本邦で普及している検診やサーベイランス上部消化管内視鏡検査により多くの早期がんが発見されており,ますますその重要性は増している.
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