特集 小腸疾患に対する最新の内視鏡臨床
13.慢性偽性腸閉塞症に対するPEG-J造設とその管理
大久保 秀則
1
1さがみ林間病院消化器内科内視鏡センター
キーワード:
慢性偽性腸閉塞症(CIPO)
,
減圧治療
,
経皮内視鏡的胃空腸瘻造設術
Keyword:
慢性偽性腸閉塞症(CIPO)
,
減圧治療
,
経皮内視鏡的胃空腸瘻造設術
pp.1567-1574
発行日 2024年10月20日
Published Date 2024/10/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003265
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慢性偽性腸閉塞症(CIPO)は,著しい小腸蠕動の低下のために生涯にわたって腸閉塞症状を生ずる消化管難病である.小腸不全や菌血症から死に至ることもあり,適切な減圧治療がきわめて重要である.従来はイレウス管や小腸瘻などの減圧手段が用いられてきたが,患者の苦痛が強い,排液量をコントロールできないなどさまざまなデメリットが存在するのも事実である.PEG-Jはわが国が世界に先駆けて発信した新規治療法であり,これらのデメリットを解決した優れた減圧手段である.在宅治療も可能なため患者の社会復帰にも貢献する.PEG-Jの適応,造設手技,管理について概説する.
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