特集 小腸疾患に対する最新の内視鏡臨床
11.家族性大腸腺腫症の(十二指腸を含む)小腸病変に対する内視鏡治療
竹内 洋司
1,2,3,4
,
中平 博子
3,5
,
田中 久美子
6
,
高山 哲治
6
,
石川 秀樹
7
1群馬大学医学部附属病院光学医療診療部
2群馬大学大学院医学系研究科消化器・肝臓内科学
3大阪国際がんセンター消化管内科s
4大阪国際がんセンター遺伝子診療部遺伝性腫瘍診療科
5独立行政法人地域医療機能推進機構星ヶ丘医療センター消化器内科
6徳島大学大学院医歯薬学研究部消化器内科学分野
7京都府立医科大学分子標的予防医学
キーワード:
小腸腫瘍
,
家族性大腸腺腫症
,
cold polypectomy
,
underwater EMR
,
intensive downstaging polypectomy
Keyword:
小腸腫瘍
,
家族性大腸腺腫症
,
cold polypectomy
,
underwater EMR
,
intensive downstaging polypectomy
pp.1553-1558
発行日 2024年10月20日
Published Date 2024/10/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003263
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家族性大腸腺腫症(FAP)はAPC遺伝子の生殖細胞系列バリアントを原因とし,大腸に多発する腺腫を主徴とする疾患であり,intensive downstaging polypectomy (IDP)による低侵襲な予防的介入が標準的治療の一つとなっている.同様に十二指腸から小腸にも腺腫が多発し,十二指腸癌はデスモイド腫瘍とならんでFAPのおもな死因の一つである.十二指腸腺腫に対しても低侵襲な治療が望ましいと考えられ,cold polypectomy,underwater EMRなどの新規内視鏡切除法を用いたIDPが効果的と報告されている.
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