特集 消化器がん薬物療法
第1部 各臓器がんにおける現在の標準治療と今後の展望 5章 肝細胞癌 Ⅱ 切除不能肝細胞癌に対する化学療法 3.課題と今後の展望
池田 公史
1
1国立がん研究センター東病院肝胆膵内科
キーワード:
薬物療法
,
免疫チェックポイント阻害薬
,
臨床試験
,
新規抗がん剤
Keyword:
薬物療法
,
免疫チェックポイント阻害薬
,
臨床試験
,
新規抗がん剤
pp.1140-1143
発行日 2024年8月9日
Published Date 2024/8/9
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003166
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肝細胞癌に対する薬物療法は,分子標的治療薬であるソラフェニブ(Sor),レゴラフェニブ(Rego),レンバチニブ(Len),カボザンチニブ(Cabo),ラムシルマブ(Ram),免疫療法であるアテゾリズマブ(Atezo)+ベバシズマブ(Bev)やデュルバルマブ(Durva)+トレメリムマブ(Treme),Durva単剤の計8レジメンが承認され,日常診療で使用可能な状況である.これらの薬剤の使い分けや開始時期など,日常診療でもいろいろな課題がある.また,より良い治療効果を求めて,さらなる新規抗がん剤の治療開発も進行中である.本稿では,肝細胞癌の薬物療法の課題と今後の展望について概説する.
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