特集 消化器がん薬物療法
第1部 各臓器がんにおける現在の標準治療と今後の展望 1章 食道癌 Ⅲ 切除不能食道癌に対する化学療法 2.治療戦略
小倉 望
1
,
山本 駿
1
1国立がん研究センター中央病院頭頸部・食道内科
キーワード:
CFとペムブロリズマブ併用療法
,
CFとニボルマブ併用療法
,
ニボルマブとイピリムマブ併用療法
,
パクリタキセル単剤療法
,
ドセタキセル単剤療法
Keyword:
CFとペムブロリズマブ併用療法
,
CFとニボルマブ併用療法
,
ニボルマブとイピリムマブ併用療法
,
パクリタキセル単剤療法
,
ドセタキセル単剤療法
pp.1014-1017
発行日 2024年8月9日
Published Date 2024/8/9
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003141
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CheckMate 648試験,KEYNOTE-590試験の結果から,切除不能な進行・再発食道扁平上皮癌における標準的な一次治療として,CF(シスプラチン +5-FU)とニボルマブ併用療法,ニボルマブとイピリムマブ併用療法,CFとペムブロリズマブ併用療法が確立された.そしてガイドラインにおいて,エビデンスの強さAで推奨されている.しかし,これらのレジメンの使い分けに関する確立した知見は乏しい.また後方ラインの治療選択に関して,示唆を与えうるエビデンスが報告されている.本稿では,切除不能な進行・再発食道扁平上皮癌に対する治療戦略に関して,現状のエビデンスを軸に考察する.
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