特集 消化器がん薬物療法
第1部 各臓器がんにおける現在の標準治療と今後の展望 1章 食道癌 Ⅱ 食道癌に対する化学放射線療法
小倉 望
1
,
山本 駿
1
1国立がん研究センター中央病院頭頸部・食道内科
キーワード:
CF+RT療法
,
FOLFOX+RT療法
,
救済治療
,
導入DCF療法
Keyword:
CF+RT療法
,
FOLFOX+RT療法
,
救済治療
,
導入DCF療法
pp.1002-1008
発行日 2024年8月9日
Published Date 2024/8/9
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003139
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食道癌は,その解剖学的特徴と分子生物学的特徴から治療に難渋するがん腫の一つであり,病期や臓器機能等から,内視鏡治療や手術,放射線治療(RT),化学療法等のモダリティを組み合わせて治療が行われることが多い.本邦における病期に応じた最適な治療は,Japan Clinical Oncology Group(JCOG)を中心に開発が行われてきた.とくに食道癌の約9割を占める扁平上皮癌は放射線治療への感受性が高く,化学療法と放射線治療を併用する化学放射線療法(chemoradiotherapy;CRT)が幅広い病期で頻用されている.
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