特集 IBD診療―ますます増えた薬剤の選択とさらなる進化の展望
1.治療薬の使い分けの総論と各論(5)Acute severeや重症のUCに対する治療戦略は変わったか?
堀尾 亮輔
1
,
加藤 順
1
,
太田 佑樹
1
,
對田 尚
1
,
齊藤 景子
1
,
加藤 直也
1
1千葉大学大学院医学研究院消化器内科学
キーワード:
重症潰瘍性大腸炎
,
ステロイド
,
カルシニューリン阻害薬
,
インフリキシマブ
,
ウパダシチニブ
Keyword:
重症潰瘍性大腸炎
,
ステロイド
,
カルシニューリン阻害薬
,
インフリキシマブ
,
ウパダシチニブ
pp.147-152
発行日 2024年1月20日
Published Date 2024/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002927
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これまでacute severeや重症の潰瘍性大腸炎(UC)患者では,高用量ステロイド,カルシニューリン阻害薬,抗TNF-α抗体製剤インフリキシマブによる治療が選択肢となり,それらで改善しなければ手術を行う,という流れであった.近年即効性に優れたJAK阻害薬の登場で,重症に至る一歩手前,もしくは手術を選択する前の最後の手段としてJAK阻害薬の使用も許容されるようになってきた.一方で,とくに高齢の重症度の高いUC患者が緊急手術になると予後が悪いため,常に手術適応の有無を意識しつつ内科的治療を行うことが重要である.
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