特集 胆膵の画像・内視鏡診断の進歩―早期診断と正確な診断のために
11.POCS/POPS(経口胆道鏡/膵管鏡)
向井 俊太郎
1
,
祖父尼 淳
1
,
土屋 貴愛
1
,
田中 麗奈
1
,
殿塚 亮祐
1
,
糸井 隆夫
1
1東京医科大学消化器内科学分野
キーワード:
経口胆道鏡
,
経口膵管鏡
,
胆管狭窄
,
膵管内乳頭粘液性腫瘍
Keyword:
経口胆道鏡
,
経口膵管鏡
,
胆管狭窄
,
膵管内乳頭粘液性腫瘍
pp.1678-1684
発行日 2023年11月20日
Published Date 2023/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002873
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胆管狭窄の鑑別診断と粘膜表層進展を伴う胆管癌の進展度診断に経口胆道鏡(POCS)が行われる.また,膵管内病変の観察,とくに膵管内乳頭粘液性腫瘍の存在診断や進展度診断に対して経口膵管鏡(POPS)が行われる.画質の向上や操作性の向上によりPOCS/POPSによる肉眼観察のみでも良好な診断能が報告されている.さらに直視下生検診断を追加することで,良悪性診断能に上乗せ効果を認める.しかし,診断学としては未だ確立されておらず,直視下生検で採取できる組織量は少ないため,良悪性の診断に迷う症例もある.他の画像検査や組織学的検査の所見も加味して総合的に診断することが重要である.
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