特集 臨床に必要な消化管アレルギー疾患
4.好酸球性消化管疾患(3)好酸球性食道炎b.治療
阿部 靖彦
1
,
佐々木 悠
2
,
水本 尚子
2
,
八木 周
1
,
小野里 祐介
2
,
上野 義之
2
1山形大学医学部附属病院光学医療診療部
2山形大学医学部附属病院第二内科
キーワード:
好酸球性食道炎
,
プロトンポンプ阻害薬
,
局所ステロイド治療
,
生物学的製剤
Keyword:
好酸球性食道炎
,
プロトンポンプ阻害薬
,
局所ステロイド治療
,
生物学的製剤
pp.653-660
発行日 2023年5月20日
Published Date 2023/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002630
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好酸球性食道炎(EoE)の治療は薬物療法(drug),食事療法(diet therapy),拡張術(dilation)の3Dが基本である.本邦の診療ガイドラインでは第一選択としてプロトンポンプ阻害薬(PPI)が推奨され,無効例には局所ステロイド(嚥下治療)が有用であるが,いずれも保険適用でないことが課題となっている.根本治療となりうる食事療法(除去食治療)は難易度が高く,EoEで適用となる例は少ない.狭窄が強い場合には内視鏡的拡張術が有効で安全性も高い.近年は好酸球浸潤の抑制を目指した生物学的製剤の開発が進んでいる.
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