連載 「胃炎の京都分類」の使い方
第11回 自己免疫性胃炎の萎縮未完成期内視鏡像(初期像を含む)の特徴
小寺 徹
1
1宇治徳洲会病院健診センター
キーワード:
自己免疫性胃炎
,
A型胃炎
,
内視鏡
,
初期像
Keyword:
自己免疫性胃炎
,
A型胃炎
,
内視鏡
,
初期像
pp.567-571
発行日 2023年4月20日
Published Date 2023/4/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002604
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自己免疫性胃炎は胃体部中心の粘膜萎縮をきたす慢性胃炎である.われわれが経験する症例のほとんどが内視鏡的な胃体部高度萎縮(いわゆる逆萎縮)を呈するA型胃炎で,進行例では胃腫瘍(胃癌,胃神経内分泌腫瘍)や悪性貧血を合併する.ほとんどが無症状で経過するため,胃体部萎縮の完成していない初期~早期に内視鏡で拾い上げることが重要であるが,特徴的な内視鏡所見は未だ明らかではない.本稿では自験例の内視鏡所見を紹介する.初期から萎縮完成に至る内視鏡像の解明にはさらなる症例の蓄積と長期の経過観察が必要である.
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