特集 消化管狭窄に対する内視鏡的バルーン拡張術
3.EBDにおける処置具の選択と手技の注意点
北見 元哉
1
,
青山 育雄
1
,
河南 智晴
1
1大津赤十字病院消化器内科
キーワード:
内視鏡的バルーン拡張術
,
バルーンダイレータ
,
狭窄
Keyword:
内視鏡的バルーン拡張術
,
バルーンダイレータ
,
狭窄
pp.510-517
発行日 2023年4月20日
Published Date 2023/4/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002595
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内視鏡的バルーン拡張術(EBD)は消化管良性狭窄に対する標準的治療として位置づけられている.安全で効果的な拡張術を行うためには,個々の症例において,狭窄臓器,狭窄の成因,形状(狭窄径,硬さ,長さ,屈曲の程度),目標とする拡張径等を総合的に考慮したうえで,適切なサイズのバルーンダイレータを選択する必要がある.EBDは透視下に行うことが望ましく,バルーンの加圧時は穿孔に十分注意しながら,放射線透視画像と内視鏡画像で狭窄部の形状を確認しつつ,ゆっくりと行う.スコープ術者やバルーン加圧担当者それぞれが,画像やモニター類を確認しながら声を掛け合って行うことが大切である.
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