特集 肝の超音波を知り尽くす ―びまん性肝疾患の診断
3.びまん性肝疾患(脂肪化)(3)NASH診断・NAFLDとの鑑別[トピック]AIによるNASH病理診断
水落 伸治
1
,
近藤 礼一郎
1
,
矢野 博久
1
1久留米大学医学部病理学講座
キーワード:
NAFLD
,
NASH
,
人工知能
,
深層学習
,
画像解析
Keyword:
NAFLD
,
NASH
,
人工知能
,
深層学習
,
画像解析
pp.1607-1613
発行日 2022年10月20日
Published Date 2022/10/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002426
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非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は血液検査や画像検査によってある程度病態を推測できるが,確定診断には肝組織の病理診断を要する.その評価には脂肪滴沈着,肝細胞の風船状腫大,小葉の炎症,肝細胞周囲性線維化の評価が重要であるが,評価者によって誤差が生じることがある.より客観的で再現性のある評価方法の確立が望まれており,人工知能(AI)の発達に伴い,病理組織を用いて脂肪滴沈着,風船状腫大,炎症,線維化を定量化する人工知能モデルの開発が進められている.本稿では,人工知能を用いた当施設の取り組みを含め,NAFLDの病理診断について解説する.
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