特集 肝の超音波を知り尽くす ―びまん性肝疾患の診断
2.びまん性肝疾患(線維化)(1)Bモード画像
和久井 紀貴
1
,
永井 英成
1
1東邦大学医療センター大森病院消化器内科
キーワード:
超音波Bモード
,
びまん性肝疾患
,
超音波診断
,
肝線維化
Keyword:
超音波Bモード
,
びまん性肝疾患
,
超音波診断
,
肝線維化
pp.1531-1538
発行日 2022年10月20日
Published Date 2022/10/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002414
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超音波検査を用いたびまん性肝疾患の診断,とくにその線維化診断においてはエラストグラフィを用いた評価が一般的になりつつある.しかし健診施設や一般的なクリニックなど大多数の施設ではエラストグラフィといった特殊なツールは用いることができず,Bモードのみで検査が行われているのが現状である.よって,現在はまだ慢性肝炎なのか,それともすでに肝硬変へ進展してしまっているのかといった状況把握には,まずは基本となるBモードを用いた評価法を学び,習得することが必要となる.その手順は,見るべきいくつかのポイントを超音波で確認しながら状況把握を行い,そして肝実質像を見ながら疾患特異性の高い変化を捉えることで原因疾患の推測を行うこととなる.これら得られた超音波像をもとに,診察所見や採血DATAを加味しながら総合的にびまん性肝疾患の診断と現状評価を行うことが基本となる.
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