これ一冊ですべてわかる消化器超音波検査
Ⅱ 肝臓領域 ① びまん性肝疾患(肝線維化診断) ① B—mode 画像による診断
住野 泰清
1
,
和久井 紀貴
2
,
永井 英成
2
,
丸山 憲一
3
1JCHO 東京蒲田医療センター
2東邦大学医療センター大森病院消化器内科
3東邦大学医療センター大森病院臨床生理機能検査室
キーワード:
liver fibrosis
,
B‒mode ultrasound
,
liver disease
,
ultrasound diagnosis
Keyword:
liver fibrosis
,
B‒mode ultrasound
,
liver disease
,
ultrasound diagnosis
pp.941-953
発行日 2020年8月7日
Published Date 2020/8/7
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001263
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筆者の記憶に残る腹部のB‒mode 超音波検査は,シングルビームの探触子を手に持って動かし,残像ブラウン管上に画像を描出するコンタクトコンパウンドスキャンに始まる.出会いは1970 年代まで遡るが,所属施設では当初から胆石,肝腫瘍,囊胞などの診断にとどまらず,肝硬変や脂肪肝などびまん性肝疾患の診断まで試みられていた.世界においてはTaylorやJoseph,Foster3,Dewburyらが脂肪肝や肝硬変の論文をすでに出し,びまん性肝疾患の超音波診断は急速に普及した.もちろん筆者もそれらに強く触発され,今に至っている.
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