特集 胆道ドレナージのすべて―適応・方法
2.各論(2)悪性近位胆管狭窄に対する経乳頭的ドレナージ
笹平 直樹
1
,
三重 尭文
1
,
岡本 武士
1
,
武田 剛志
1
,
松山 眞人
1
,
佐々木 隆
1
1がん研究会有明病院肝胆膵内科
キーワード:
悪性肝門部胆管閉塞
,
残肝ドレナージ
,
内視鏡的経鼻胆道ドレナージ
,
インサイドステント
,
金属ステント(カバーなし)
Keyword:
悪性肝門部胆管閉塞
,
残肝ドレナージ
,
内視鏡的経鼻胆道ドレナージ
,
インサイドステント
,
金属ステント(カバーなし)
pp.1306-1312
発行日 2022年8月20日
Published Date 2022/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002356
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肝内胆管がさまざまな形に分断される肝門部領域胆管閉塞に対する経乳頭的アプローチは,適切なドレナージ枝を選択することが最も重要であり,術前症例においては予定残肝を,切除不能例においては最大領域をドレナージする.ひとたび胆管炎が起きると,より複雑な胆道ドレナージが必要となるため,初回は外瘻とし,最終形としてより長期の開存が期待できる内瘻法を選択する.プラスチックステント,金属ステント(カバーあり・なし)などのステントの種類やステント下端の位置(十二指腸・胆管内),複数本ステントの留置の仕方など,それぞれの利点と欠点を踏まえ適切な内瘻法を選択する必要がある.
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