連載 消化管異物の診断と治療
異食と精神疾患
渡邉 己弦
1
,
山本 賢司
1
1東海大学医学部総合診療学系精神科学
キーワード:
異食症
,
続発症
,
知的発達症
,
微量元素欠乏
,
心理・社会的アプローチ
Keyword:
異食症
,
続発症
,
知的発達症
,
微量元素欠乏
,
心理・社会的アプローチ
pp.970-972
発行日 2022年7月20日
Published Date 2022/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002279
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異食症は「食の行動障害(摂食または摂食に関連した行動の持続的な障害)」によって特徴づけられる.まれな行動様式ではあるが,その背景疾患や続発症は重症となることもあり見逃すことができない.医療機関の受診は,消化器の閉塞性疾患や重金属の中毒など続発症がきっかけになることが多い.そのため,異食症の理解は内科や外科でも重要となり,精神科や地域との連携が必要となることがある.本稿では,以上を踏まえて異食症の概要や病態を症例も交えて解説する.
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