Japanese
English
症例
異食症による消化管異物が原因であった腸閉塞の1例
A case of bowel obstruction caused by gastrointestinal foreign bodies due to pica
小島 博文
1
,
北條 荘三
1
,
谷口 優希
1
,
東海 竜太郎
1
,
佐伯 しおり
1
H. Kojima
1
,
S. Hojo
1
,
Y. Taniguchi
1
,
R. Tokai
1
,
S. Saeki
1
1済生会富山病院外科
キーワード:
異食症
,
消化管異物
,
腸閉塞
Keyword:
異食症
,
消化管異物
,
腸閉塞
pp.742-748
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka86_742
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異食症(pica)は,非食物を食べることが少なくとも1ヵ月間継続するか,もしくはその摂食行動が患者の発達水準からみて不適当であることと定義されている1).異食の対象は金属,食器,日用品,玩具など多岐にわたるが,異食に伴う消化管異物の大部分は自然排泄が期待され,腸閉塞や消化管穿孔などの合併症を起こすことは比較的まれである2).今回われわれは異食症による消化管異物が原因となった腸閉塞の1例を経験したので報告する.
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