Japanese
English
臨床経験
教室における大腿骨転子部骨折の治療成績
Retrospective study on the treatment of trochanteric fractures of the femur
横山 巌
1
,
室田 景久
1
,
中島 育昌
1
,
根本 文夫
1
,
串 道昭
1
,
藤井 正和
1
,
大森 薫雄
2
,
長谷川 芳男
3
,
川田 英樹
3
Yuwao YOKOYAMA
1
1東京慈恵会医科大学整形外科学教室
2神奈川県立厚木病院整形外科
3東松山整形外科病院
1Dept. of orthop. surg., The Jikei university school of medicine.
キーワード:
大腿骨頸部骨折
,
femoral neck fractures
,
転子部骨折
,
trochanteric fractures of the femur
,
続発症
,
complications in the aged
,
保存的治療法
,
conservative treatment
,
観血的治療法
,
surgical treatment
Keyword:
大腿骨頸部骨折
,
femoral neck fractures
,
転子部骨折
,
trochanteric fractures of the femur
,
続発症
,
complications in the aged
,
保存的治療法
,
conservative treatment
,
観血的治療法
,
surgical treatment
pp.1041-1049
発行日 1980年11月25日
Published Date 1980/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906232
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はじめに
大腿骨頸部骨折のうち,外側骨折は内側骨折にくらべ,骨癒合が比較的良好で(伊丹ら9)1971),保存的治療により十分な成績が得られることは,従来から強調されているところである(Murray19)1949,天児1)1961,西尾ら21)1971).しかしながら,老齢化社会が進み,頸部骨折患者の中でも,高齢化が目立ちはじめている現在,長期間の臥床中に発生する既往症の増悪や,新たに発現する続発症が高齢者の生命に及ぼす影響を考えると,可及的に早期離床が得られる治療法が,積極的に考慮されなければならなくなつている.
我々が過去10年間に治療した,大腿骨頸部骨折331例のうち今回は,外側骨折151例につき,年齢,既往症および続発症,死亡率,手術侵襲,荷重開始時期などについて検討を加えた.また,6ヵ月以上の予後調査をし得た102例について,臨床成績とX線成績について検討したので報告する.
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