連載 内視鏡の読み方
同種造血幹細胞移植後にクローン病様の消化管GVHD を発症した1例
糸井 祐貴
1
,
斎藤 豊和
1
,
橋本 悠
1
,
浦岡 俊夫
1
1群馬大学大学院医学系研究科消化器・肝臓内科学
キーワード:
消化管GVHD
,
クローン病
Keyword:
消化管GVHD
,
クローン病
pp.841-844
発行日 2022年6月20日
Published Date 2022/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002252
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
同種造血幹細胞移植後の移植片対宿主病(graft-versus-host disease;GVHD)は移植後の患者の予後を左右する重要な合併症であり,移植後1~4週に発症する急性GVHDと移植後3カ月以降に発症する慢性GVHDに分けられる.急性GVHDにおいては,軽症例では自然寛解もある一方,治療開始時期が遅れることにより病状が悪化し,予後不良に陥ることもしばしばである.今回われわれは,同種造血幹細胞移植後にクローン病様の内視鏡・組織所見を呈した消化管GVHDの症例を経験したため,若干の文献的考察を含めて報告する.
Copyright © 2022, Nihon Medical Centers, Inc. All rights reserved.