特集 進化する画像診断 ―下部消化管領域
5.ICT,AIの進歩が革新する下部消化管診断(4)病理診断 ―AIによる診断支援,ICTが拓く遠隔医療
斉藤 光次
1
1帝京大学医学部附属病院病理診断科
キーワード:
病理診断
,
人工知能
,
遠隔医療
,
テレパソロジー
,
迅速診断
Keyword:
病理診断
,
人工知能
,
遠隔医療
,
テレパソロジー
,
迅速診断
pp.458-466
発行日 2022年3月20日
Published Date 2022/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002157
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情報通信技術(ICT)の進歩とともに人工知能(AI)技術は近年めまぐるしい進歩を遂げ,深層学習(deep learning)の開発により,膨大な枚数の画像処理が可能となった.病理分野においても,標本スライドの全体を画像情報として取り込んだwhole slide imaging (WSI)が可能となり,標本スライドの全体あるいは一部をデジタル画像化してモニター上で観察位置や倍率を変更可能なバーチャルスライド(VS)の技術も進歩した.さらにAI搭載コンピュータ検出/診断支援(AI搭載CAD)を応用した「AIモデル」の出現により,病理診断は大きく変革されようとしている.本稿ではVSやAIモデルを活用した病理診断の現状について概説し,残されている課題や,今後予想される展開について述べる.
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