特集 近未来の透析医療
3.AI・ICT を用いた透析管理(6)地域医療としての遠隔透析管理
風間 順一郎
1
1福島県立医科大学腎臓高血圧内科学講座・生活習慣病慢性腎臓病病態治療学講座・透析遠隔支援室
キーワード:
遠隔医療
,
地域医療
,
透析専門医
Keyword:
遠隔医療
,
地域医療
,
透析専門医
pp.497-502
発行日 2020年5月10日
Published Date 2020/5/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001263
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過疎地にも小さな透析施設を数多く設置することと,そのすべての施設に透析専門医を常勤させることは,両立困難である.福島県立医大病院では,2018 年春より地方のパートナー病院に透析遠隔支援サービスを提供している.パートナー病院に透析専門医は常勤しておらず,非専門医と看護師および臨床工学技士が日常診療に当たる.両病院に電子カルテ,透析コンソールのオペレーションシステム,通信の端末を設置し,福島県立医大病院の透析専門医が共有された情報を基にパートナー病院に指示・処方・処置の提案を行う.2020 年には福島県立医大病院内に正式に「透析遠隔支援室」が設置された.地域医療としての維持血液透析の新たなモデルとして提案したい.
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