特集 進化する画像診断 ―下部消化管領域
1.小腸内視鏡診断の現状と課題(1)バルーン内視鏡 ―小腸の中心的画像検査法
大塚 和朗
1
1東京医科歯科大学病院光学医療診療部
キーワード:
ダブルバルーン内視鏡
,
シングルバルーン内視鏡
,
OGIB
,
クローン病
,
ガイドライン
Keyword:
ダブルバルーン内視鏡
,
シングルバルーン内視鏡
,
OGIB
,
クローン病
,
ガイドライン
pp.359-366
発行日 2022年3月20日
Published Date 2022/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002143
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バルーン内視鏡(BAE)には,ダブルバルーン内視鏡(DBE)とシングルバルーン内視鏡(SBE)がある.DBEには,長短の通常径のものと細径のものと3機種があり,SBEには,長短の通常径の3機種がある.小腸の出血や狭窄等や,腫瘍性疾患や炎症性疾患,種々の全身疾患がBAEの対象となる.白色光観察のほか,画像強調観察,超音波内視鏡,選択的造影,組織学的検査も行われる.日本消化器内視鏡学会などから小腸内視鏡検査のガイドラインが発表されている.今後の課題として挿入性の改善があり,細径スコープの開発や浸水法などが検討されている.また普及には,教育をどのように行っていくかも課題である.
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