特集 高齢者の消化器疾患 ― 適切な診断法と治療法を目指して
2.機能性ディスペプシア
川口 真平
1
,
竹内 利寿
1
,
太田 和寛
1
,
樋口 和秀
1
1大阪医科薬科大学第2内科
キーワード:
機能性ディスペプシア
,
脳腸相関
,
上部消化管内視鏡検査
Keyword:
機能性ディスペプシア
,
脳腸相関
,
上部消化管内視鏡検査
pp.137-144
発行日 2022年1月20日
Published Date 2022/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002084
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機能性ディスペプシアとは症状の原因となる器質的,全身性,代謝性疾患がないにもかかわらず,慢性的に心窩部痛や胃もたれなどの心窩部を中心とする腹部症状を呈する疾患である.国際的な診断基準としてRome Ⅳ基準が存在するが,本邦では2014年に「機能性消化管疾患診療ガイドライン2014―機能性ディスペプシア(FD)」が発刊された後,2021年の改訂第2版により,さらに実臨床に即した診断基準に再定義されている.本稿では改訂された本邦のガイドラインを中心に,高齢者における注意点も踏まえて解説する.
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