特集 Cold polypectomyの課題
4.症例からみえた課題(5)Cold polypectomy後に癌であった場合の対応
田邊 万葉
1
,
浦上 尚之
1
,
年森 明子
1
,
横山 登
1
,
井上 晴洋
1
1昭和大学江東豊洲病院消化器センター
キーワード:
cold snare polypectomy
,
大腸微小癌
,
拡大内視鏡
Keyword:
cold snare polypectomy
,
大腸微小癌
,
拡大内視鏡
pp.113-116
発行日 2021年12月20日
Published Date 2021/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002069
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Cold snare polypectomy(CSP)後に癌と診断された場合,正確な病理組織学的診断は困難であることが多い.その後の対応を決定するに当たっては,病理組織検体の再評価・検討を行うとともに,CSPでは治療後瘢痕の同定が時間経過に伴って困難となることを念頭におき,早期に大腸内視鏡の再検を実施し局所遺残の評価とマーキングを行うことが望ましい.また,深部断端陽性や深達度などの詳細な病理組織学的因子の判定が不能な場合には,追加内視鏡切除あるいは外科切除を考慮する.もし経過観察とする場合であっても,短期間での内視鏡による局所観察および必要に応じて腫瘍マーカー,CTなどによる全身的なサーベイランスを考慮すべきである.
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