特集 Cold polypectomyの課題
4.症例からみえた課題(3)Ⅰp型ポリープに対するcold polypectomy
有本 純
1
,
山田 恵爾
1
,
岡田 直也
1
,
桑原 洋紀
1
,
中岡 宙子
1
,
千葉 秀幸
1
1大森赤十字病院消化器内科
キーワード:
内視鏡治療
,
コールドポリペクトミー
,
Ⅰp型ポリープ
Keyword:
内視鏡治療
,
コールドポリペクトミー
,
Ⅰp型ポリープ
pp.102-107
発行日 2021年12月20日
Published Date 2021/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002067
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
大腸癌は増加傾向であり,その対策は重要である.大腸ポリープ切除により大腸癌の死亡率を低下させられることが報告されており,内視鏡による病変の早期発見・早期治療は臨床的意義が高い.従来は内視鏡的粘膜切除術(EMR)やhot polypectomyなどが行われていたが,近年では10 mm未満で良性と診断可能なポリープに関しては通電を要しないcold polypectomyでの切除を行う機会が増えてきている.国内外のガイドラインにおいて,現状ではⅠp型ポリープはcold polypectomyの適応病変とするという正式な記載はない.本稿では,Ⅰp型ポリープに対するcold polypectomyの現状と動向,そしてⅠp型ポリープへのcold polypectomyの利点と欠点を踏まえた今後の展望を概説する.
Copyright © 2021, Nihon Medical Centers, Inc. All rights reserved.