特集 Cold polypectomyの課題
3.大腸におけるcold polypectomy(3)Cold polypectomyにおける処置具の使い分け
朝山 直樹
1
,
永田 信二
1
,
鴫田 賢次郎
2
,
青山 大輝
1
,
福本 晃
2
,
向井 伸一
1
1広島市立安佐市民病院消化器内科
2広島市立安佐市民病院内視鏡内科
キーワード:
cold polypectomy (CP)
,
cold forceps polypectomy (CFP)
,
cold snare polypectomy (CSP)
Keyword:
cold polypectomy (CP)
,
cold forceps polypectomy (CFP)
,
cold snare polypectomy (CSP)
pp.41-51
発行日 2021年12月20日
Published Date 2021/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002058
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本邦では「大腸ポリープ診療ガイドライン2020」,「大腸cold polypectomyガイドライン(大腸ESD/EMRガイドライン追補)」でcold polypectomy(CP)の適応病変は,病変の完全切除の観点から,10 mm未満の腺腫性病変としているが,CPの安全性や簡便性から,今後施行数は増えていくものと考えられる.CPにおいて大切なことは,術前・術後の内視鏡診断を確実に行うこと,デバイスの特性を理解して使用すること,切除した病理標本を評価することである.たとえ良性の腫瘍であっても,完全に切除して病理学的根治がなければ治療そのものの意義を台無しにしてしまうため,診断やデバイスを扱う際の特性とテクニックをしっかり学んだうえで,治療に臨む必要がある.
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