1．急性胆管炎・胆囊炎診療バンドル

ガイドラインのすべてを熟知し遵守することは難しく，その重要ポイントはバンドルとして示されている．バンドルとは，良いことを束（バンドル）にして行えば患者の予後がより改善すると考えられ提唱されている．急性胆管炎・胆囊炎の診療バンドルはTG13（第2版）から提唱され，TG18（第3版）でも改訂され示されている．診療においてはバンドルの内容を実施することが望まれている．バンドルはまた，臨床指標でもある．その実施率はガイドラインの普及の程度を，遵守率と予後の相関はガイドラインの有用性を示唆する．しかしながら，現在まで急性胆管炎・胆囊炎の診療バンドルの評価はなく，今後の研究成果が待たれる．