消化管がん検診・スクリーニングの手引き
Ⅲ 胃がん検診・スクリーニング ❹ 胃内視鏡検診 ④ 経鼻内視鏡を用いた胃がん検診の現状と課題
川田 和昭
1
1静岡市胃がん内視鏡検診精度管理協議会
キーワード:
経鼻内視鏡
,
受容性
,
対策型胃がん検診
,
胃がん内視鏡検診
Keyword:
経鼻内視鏡
,
受容性
,
対策型胃がん検診
,
胃がん内視鏡検診
pp.928-933
発行日 2021年7月15日
Published Date 2021/7/15
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001864
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
2015年の「有効性評価に基づく胃がん検診ガイドライン2014年度版」によって対策型胃がん検診における内視鏡検診が初めて推奨グレードBに位置付けられた.続く2016年の「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」では内視鏡検診が推奨されるに至り,これにより全国の自治体で内視鏡検診の導入が進み始めた.しかし内視鏡医の確保,二次読影などの精度管理体制の整備といったことが高いハードルとなり,内視鏡検診を導入できない自治体があるのも事実である.静岡市では内視鏡検診が円滑に導入できたこと,また経鼻内視鏡の使用率が高いことも特徴といえる.本稿では静岡市内視鏡検診を参考にしながら,胃がん検診における経鼻内視鏡の現状と課題を検討してみたい.
Copyright © 2021, Nihon Medical Centers, Inc. All rights reserved.