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Clinical Gastroenterology Volume 36, Issue 7 （June 2021）

臨牀消化器内科 36巻7号（2021年6月発行）

特集〈最新〉NAFLD/NASH 診療ガイドラインを読む

1 ．NAFLD/NASH の診断・定義　―　その歴史と現在の潮流池嶋健一 ¹ ¹順天堂大学大学院医学研究科消化器内科学キーワード：脂肪肝 , 非アルコール性脂肪肝炎（NASH） , 非アルコール性脂肪性肝疾患（NAFLD） , アルコール関連肝疾患（ALD） , 代謝関連脂肪性肝疾患（MAFLD） Keyword: 脂肪肝 , 非アルコール性脂肪肝炎（NASH） , 非アルコール性脂肪性肝疾患（NAFLD） , アルコール関連肝疾患（ALD） , 代謝関連脂肪性肝疾患（MAFLD） pp.701-709

発行日 2021年6月20日 Published Date 2021/6/20

DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001813

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参考文献

非アルコール性脂肪性肝疾患（NAFLD）は非飲酒者（男性30 g／day，女性20 g／day以下）にみられる脂肪肝で，なかでも非アルコール性脂肪肝炎（NASH）はアルコール関連肝疾患（ALD）と同様に進行性の肝病態を呈し，肝硬変への進展や肝癌の発症が問題となる．一方，NAFLDの多くはメタボリックシンドロームの肝病変であり，動脈硬化性疾患や慢性腎臓病，他臓器の発癌などのリスク因子としても重視される．わが国でも昨秋，日本消化器病学会・日本肝臓学会による「NAFLD／NASH診療ガイドライン2020（改訂第2版）」が刊行された．国際的には，代謝病態に着目した代謝関連脂肪性肝疾患（MAFLD）の名称も提唱されており，疾患概念の刷新と新規治療法の確立が望まれる．