特集 消化器内科医のためのIgG4関連疾患
4.自己免疫性膵炎(4)CT, MRI
轟 圭介
1
,
高橋 正明
1
,
酒井 阿裕美
1
,
清水 茉莉香
1
,
竹腰 大也
1
,
藤永 康成
1
1信州大学医学部画像医学教室
キーワード:
IgG4関連疾患
,
自己免疫性膵炎
,
コンピュータ断層撮影
,
磁気共鳴画像
Keyword:
IgG4関連疾患
,
自己免疫性膵炎
,
コンピュータ断層撮影
,
磁気共鳴画像
pp.624-633
発行日 2021年5月20日
Published Date 2021/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001789
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自己免疫性膵炎(AIP)の診断には,まず適切な検査法や撮像条件で画像を撮像するとともに,各画像の特徴を理解しておく必要がある.また,AIPの特徴的な画像所見を適切に読み取ることで正確な診断が可能となる.びまん性および限局性病変のそれぞれに鑑別疾患が存在し,限局性病変の場合はとくに膵癌との鑑別が日常診療において重要である.鑑別疾患において有用な画像所見を把握しておくことが肝要であるものの,鑑別に難渋する非典型的AIPも存在する.他臓器のIgG4関連病変の検索や血清IgG4値などの血液検査を総合的に判断しつつ,それでも診断に苦慮する場合はEUS-FNAも考慮する必要がある.
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